はてなブックマーク側にコメントついてるやん。
はてなブックマーク - 漫画家のアシスタントの労働環境問題について - ややこしい話をしよう
こういうのって返信するものなのか、ブックマーク側のコメントは気にしないものなのか、まだ分からない。どういう風に触れるものなのか、その礼儀が分からない。
なので曖昧に書いていく。
漫画家アシスタントが徒弟的なもので、修業の側面があり、だから賃金が安いという問題は確かにありそうで、しかしもうこの辺は、業界関係者じゃないから、闇の中って感じで本当によくわからない。いいのか悪いのかすら分からない。
カクイシ氏が不公平感を表明しているのは間違いなく、そこに共感する人もいれば、共感しない者もいると思われ、なんとも言えないラインだと思います。三田氏には三田氏の言い分もあろうと思われ、そこはもう触れてしまうと、何が正しいのか、俺には………分からない………ただ、一応の原則は、経営者は経営判断で給与を決められる、と言うしか、俺には、できなかったんだ………。
あとほんと、カクイシ氏側だけの主張だから、ほんとわからない。
業界の慣習もよくわからない。給与が適性かどうか、外から判断するのは難し過ぎた。
アシスタント側から見れば、俺達には賞与ないのに、あいつらにはインセンティブあるだって? 許せねえ、みたいな感想を持つのは不自然ではない。不自然ではないけど、もうそこは外野過ぎて、分からない……。
アシスタントには労働問題があるかも知れない、と提起されることが珍しい気がする。
調べたら過去にもあるのだろうか。
3大誌がクリーンという事ではないかもしれないし、クリーンかもしれない。アシスタントの世界のことを、私は余りにも知らない……という感覚がある。
ブログを始めたばかりで、右も左も分からず、反応やコメントがあることが、ただただ嬉しい人間なので、感謝の気持ちというものが、ある。
そこで、元記事を読み間違えたかな? と思ったので、引用してみる。
「でも正直言ってA社の技術だと描けない部分もそれなりにあり、『インベスターZ』の作画でポイントとなる大きなコマは我々アシスタントが描いたりすることが多かったですよね。
(中略)
我々アシスタントはヤングマガジンで連載していた『砂の栄冠』を描く仕事がありますから、それをいったん止めて、『インベスターZ』の絵を描くわけです。大抵は私、O先輩、H先輩で描いていました。それなりの時間をとられます。遅れた分は前述のとおり木曜に残業です。でも残業代は出ません。
で、三田先生は言っていましたよね。A社には作品がヒットした時はそれに応じてインセンティブを渡す契約をしている、だから作品がヒットするとA社にとっても大きいんだと。それに、今のところアシスタントを雇うより外注先に支払う額の方が高い、とも。」
ほんとだ! 残業の話に触れてから、インセンティブの話になってる! 以下引用続けます。
「我々は一度もヒットに応じたインセンティブなどもらったことはありません。
『ドラゴン桜』の頃も年二回の賞与が特別多かったという記憶はありません。
なぜA社にはそうした報酬を渡せて、我々アシスタントにはなかったのですか?A社と我々アシスタントでは技術的には我々が上でした。だからこそ上の絵のように全てA社に任せるのではなく我々が受け持つ部分もあったのでしょう。なぜ技術的に上である我々アシスタントの報酬がA社より下なのですか?
結局のところ、立場が強いのはマンガ家の方なんだからアシスタントがインセンティブをよこせと言ってくるはずがない、言ってきたとしてもどうとでも言いくるめられる、というのが理由ではないでしょうか。それ以外に正当な理由があるのならぜひとも教えていただきたいものです。払いたくないから払わなかった以外の理由があるのなら。ないでしょうけど。
そういう意味でも私は残業禁止だとかメディア上で発言することはいかがなものかと思います。
私たちはあなたのマンガのために働いてきました。残業もさんざんしました。その働きを最初からなかったかのように吹聴するのは一体どういうことなのでしょうか。」
うーん、なるほど。
これは、インセンティブをくれ、と読む事も十分可能ではあるのですが、確かに、外注先がこなせなくて残業した話もしている!
でもこれは、割とどっちとも取れる面があり、特に
「なぜA社にはそうした報酬を渡せて、我々アシスタントにはなかったのですか?A社と我々アシスタントでは技術的には我々が上でした。だからこそ上の絵のように全てA社に任せるのではなく我々が受け持つ部分もあったのでしょう。なぜ技術的に上である我々アシスタントの報酬がA社より下なのですか?
結局のところ、立場が強いのはマンガ家の方なんだからアシスタントがインセンティブをよこせと言ってくるはずがない」
という文が、余りにも、何故外注先に報酬を渡すのか、俺達にもインセンティブをよこせ、と憤っているように、今でも読めてしまう。一応、ここで疑問形を使っているので、これに対する一般的回答として、「なぜ技術的に上である我々アシスタントの報酬がA社より下なのですか?」に対する回答としては、経営判断としてそう判断した、と言うよりないのではないか、というところです。
一方で「なぜA社にはそうした報酬を渡せて、我々アシスタントにはなかったのですか?」は、難しい文脈で、そうした報酬=インセンティブだったので、何故アシスタントにインセンティブを出さないのか、と読めてしまうのですが、
「なぜA社にはそうした報酬を渡せて、我々アシスタントには(残業代が)なかったのですか?」と読めば、首尾一貫した残業代請求の文章として読める! と思いました。
カクイシさんの力点がどっちだったのか、脱線が大きくて掴みにくいのですが、
「結局のところ、立場が強いのはマンガ家の方なんだからアシスタントがインセンティブをよこせと言ってくるはずがない」
と書いてしまうので、本当はインセンティブをよこせと言いたかった、とこれも読めてしまうので、そっちだと思ってしまいました。
まあ、コメントの方がおっしゃるように、カクイシさんは当事者な訳ですから、大きな脱線をしてしまったのだと思います。当事者には、外からは見えない色んな想いや事実があると思われます。
ただ一応、論点としては、アシスタントにインセンティブを出すべきかどうか、というのは佐藤氏も触れた論点なので、触れない訳にいかないところかなあ、と思いました。
主張として、アシスタントにもインセンティブあるべき、という主張とも読める上に、佐藤氏も触れた論点であることを考えれば、触れない訳にはいきませんでした。
おっしゃるように、私も、インセンティブあるべき、という主張だと読んでしまいましたので、違う読み方がありうる、もしかしたらそっちが正しいかも、というのは有難い指摘でした。
ではではー