料理漫画と、飲食店の経営

食戟のソーマっていう漫画を見ていたら、食べると味覚が変わってしまう料理を出して、相手の料理の味を変えてしまう、みたいな戦法が出てきていた。

 

この漫画、マジで客の事を1ミリも考えねーな、という気持ちになったけど、まあ、格闘漫画の格闘部分が料理になったようなもんなので、少年ジャンプとしてはこれで正しいんだろうとは思う。

 

料理学校が舞台なのに、「相手の料理をまずくする技術」を、審査員までもが肯定して、自分達は目の前の皿を食べて評価するだけとかほざくのは、マジで飲食店顧客不在、って感じを受けた。せめて、審査員は気づいてないとか、何かないのかよ。公認なのかよ。

 

「相手の料理をまずくする技術」を料理学校で認めていって、それで卒業した奴は、その技術をどう活かしていくんですか。なんか作中に、試食のドリンクで向かいの店の味をまずく錯覚させる話出てきたけど、そういう事を学校全体で推奨してるって事なんですかね?

 

というか根本的に、料理は別に勝負事ではない。

 

お客さんに美味しいものを出す、というのがシンプルな原則ではあるだろう。

そういえば、この手のバトル料理漫画は、コスト意識も皆無に思える。

いま、料理を食べる漫画に関しては、孤独のグルメも含め、どちらかといえば、リアル寄りの作品も少なくない。ワカコ酒だのなんだの。

また、料理を作る漫画でも、ご家庭で作る料理をリアル目に紹介する漫画もある。

ただ、飲食店経営については、あんまり、リアルではないなあ、と思う。

そもそも、料理の味が飲食店で一番大事かというと、そうでもないというのが実情だろう。

料理店で一番儲かってるのは大規模チェーンだろうけども、大規模チェーンの味が一番美味しいんだ、と言う人は多くないだろう。

 

一番の成功者は、味で成功した訳ではない。

 

 じゃあ、飲食が何を気にして店を開業するかというと、それは長くなるから別記事にします。

 

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こういう、飲食大変なんやで、みたいな話があるけども、本当に普通に大変だからね。

でもなんか、飲食経営って、身近で、かつ、経営が学べる土台でもあり、分かりやすい業界だから、題材として良さそうに思うのでした。