いつかみのれば、打ち切りになったのか。

いつかみのれば、という漫画が打ち切りになってたのを知り、この日記を書いている。

どういう漫画かというと、女の子が格闘ゲームをやりながら青春するという漫画で、百合姫という雑誌で連載されていた。

掲載誌と毛色が違い過ぎたのだとは思うものの、打ち切られていたとは。。。

自分はその存在をちらほらとは聞いていたものの、今回、2巻が発売されたので1巻と合わせて購入し………ハマった。

 

お、お、面白いじゃねえかよ!!

 

格闘ゲームの対戦シーンが迫真の出来で手に汗握り、格闘ゲーム勢にはその攻防の意味が全て分かる!分かり過ぎて百合姫読者が付いて来ているか不安だが、最高にエキサイティングだ!!

そしてキャラクター達の未来にも美味しい展開が目白押しになるのが見えてくる、うおおおおおおお! 盛り上がってきた!! 俺の、俺達の青春の残像がここに! 絶望と希望の輪唱が聞こえる! そして二巻の最後で、FIN。

 

fin………?

 

そう、打ち切りを知らなかった自分はそこで衝撃を受けてしまったのだ。

これは3巻も買わなきゃな、続きが楽しみだ! と思ったところで出てきた、finの文字に、かなりの衝撃を喰らった。

ツマヌダ格闘街オールラウンダー廻、自分が新刊出る度買っていた漫画がどんどん終わっていく。ワールドトリガーなんてもう掲載もされない。

理論で詰めてバトルする漫画が好きなのだろう。今となっては、新刊出たら必ず買うと言えるのは、ウメハラ~FIGHTING GAMERS!~、とダンジョン飯ぐらいだ。

そんな自分に訪れた、新刊が楽しみな漫画が、打ち切り、だと……?

このままでは終われない。

せっかくブログを書くようになったのだから、書こうじゃないか。今から2巻が百万部くらい売れれば、どこかで続きが読めるようになるかも知れないしな!(狂人の発想)

 

これは、打ち切られた漫画への鎮魂歌である。

 

 

一応、内容をもうちょっと説明すると、

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この女の子、主人公の、みのりちゃんが、

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プロゲーマー志望の女の子、四条ちゃんと出会う事で、格闘ゲームにのめりこんでいく、という内容である。

自分は百合姫を一度も買った事がないし立ち読みさえした事ないので、百合姫の想定読者層以外に受けていた漫画なのだと思われる。

いつかみのれば、感想とかでぐぐると、

maodasi.ldblog.jp

百合姫買った事ない人(俺みたいな)が惹かれて買っているのが観測できます。

ここで、無茶苦茶な論法というか、炎上しがちな人とかだと、百合姫編集部は新規顧客を開拓できる作品を潰した、全く経営センスがない無能、とか煽るところではありますが、ちゃんと打ち切られた理由もあります。

百合姫を普段から読んでいる人々の感想を集めると、見えてくるものがあるのです。

日常パートや百合パートをもっと押し出して欲しかった、という意見や、百合要素が薄い色物であるとか、四条さんがウザイ、などの意見ですね。

そもそも、掲載パートが常に巻末だった、とかいう話なので、百合姫読者のアンケートでは人気がなかったのが伺えます。

常にアンケートが低い漫画なら、そりゃ打ち切られますよね、という話であって確かに百合姫編集部は悪くないが、一部格ゲー勢には人気があったと言いたいし、決して無価値な漫画ではなかったと言いたい。

単行本の売れ行きは思わしくなかったのだろうか。俺は、俺だけでも、いつかみのれば、には高い価値があったと歌いあげたいのだ。

しかしまあ、仮に人気があったとしても、百合姫ウメハラ~FIGHTING GAMERS!~が掲載されているようなものなので、場違い感が拭えない。求めてない客層を引っ張ってしまっていて、百合姫でやる意義が問われかねないのも確か。

ただ、四条さんがうざい、という点に関しては、クラハシよりマシ、というのが格ゲー勢の意見であると思われるので、自分にしろ、彼らの大抵は気にしないだろう。むしろ四条さんのキ○ガイぶりは、まさに格ゲー勢のキ○ガイぶりなので、そうそう、あるある、というあるあるネタでさえあるのだが、百合姫読者には理解不能だったかも知れない。

 

でも、そういう作品やから好きなんや。

 

ジャンプに乗ってたEスポーツ漫画なんか、お前どうせセビ滅できねーだろ、と言いたくなる出来だったが、いつかみのればの作者は100%のゲーセン勢の上に鉄拳勢だったと思われるので、こいつもライトゥー擦って生きてきたんやな、という共感によって好感度が爆上がりする。

四条さんなんかむしろ、超共感できるキャラだよ。こいつは俺だ! ってなる筈のキャラだろ!百合姫勢!

 まあ、こういう人間が共感する時点で、百合姫の読者層からは100光年ぐらい離れてそうではありますが。

ただただ、俺は続きが見たいんや、マスター杯編が見たいんや。

少なくても、俺が煩く、いつかみのれば、は良い漫画だったと言い続ける事で、なんらかの証ぐらいは残せないものだろうか、と思っている。

四条というキャラクターは格ゲー勢から見たらある種のリアリティの塊で、まだマシなクラハシさんみたいなものなのだが、それ故に百合姫読者には馴染めず、受け入れがたかったのかもしれない。

 

それはちょうど、多くのゲーセン勢が、社会に受け入れられなかったのと似ている。

いつかみのれば、が百合姫読者層に受け入れられなかった、というのとも、相似形だ。

 

だからこそ、ただ黙って受け入れる事が出来なかった。

俺達は確かにここに居た。

ここで、生きていた。

 

なので俺は容赦なくアフィリエイトを張るので百万冊売れろ。

 

 全く需要がないのは分かっているが、定期的にいつかみのれば、の話はするかも知れない。

何故今後予想されていたマスター杯が素晴らしいのか、格ゲーにおける5onの素晴らしさ、四条というキャラクターが何故、真に格ゲー勢なのか、それでいてどこがダメだったのか。

そして、今、世の中にある格ゲー漫画の中で、いつかみのれば、は対戦シーンの面白さのバランスにおいて一番すぐれた漫画だったという側面についても話しておきたい。

ウメハラ漫画が、どうも面白さよりも当時の空気やリアルを優先するところがあって、いつかみのれば、の方が一般読者を意識する分、バランスの良いところがあった。それは素晴らしい美点だ。

ここを、いつかみのれば、のファンサイトにするつもりは一応、ないのだが、自分はどうにも気の向くままの記事しか書けない。今だって、ロストオデッセイというゲームの攻略記事を書きたくなったりしている。こんなブログに付き合ってくれている閲覧者の方々には感謝しかない。

あ、あとは、ツイッターはじめました。

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