気づけば、俺は、かえみとにはまっていた。
何故と言われても、答えなどない……。
かえみと、とは月ノ美兎と樋口楓のカップリングな訳だが、今までにない力強い構造をこの百合カップリングから感じている。
それはつまり、ナマモノとキャラクターの間をたゆたう新感覚の百合、という事だ。
確かな実態としての感情を感じる瞬間もある。
一方で、デザインされたキャラクターの尊さを感じる事もある。
現代において、何かと神話は破壊されるが、プロレスも相撲も八百長だと騒がれるところでもあるが、この、vtuberの曖昧さは、むしろ風流、風情ではないか。
野暮なのだ、現実がどうであるとかこうであるとか。
信じられる熱があるかどうか、虚実のどちらでもない、という事に価値が宿る事もある。
誤爆なのか性欲なのか。
演技なのか本気なのか。
スマホの待ち受けをかえみとにしているのか。
かえみとは正義なのか。
演技に本気が宿る事もあれば、本気に演技が混じる事もある。
ほんと何言ってんだ、って感じで、ではでは