ヴァーチャルユーチューバー、その可能性

ヴァーチャルユーチューバーは、とうとう、俺達向けのユーチューバーが出てきたぜ………この発想はあった! という話を友達と話していた。

ゆっくり実況を聞きなれた人間からすれば、確かにこれで有りだ、という気がする。

ヴァーチャルユーチューバーには四天王がいる(五人いる)

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海外にも人気のヴァーチャルユーチューバー、そういえば、ヴァーチャルユーチューバーは、3Dモデリングされた架空のキャラクター+声をあてる実際の人間、で構成されている。ゆっくり実況と違い、ちゃんと「中の人」がいる。

結果、中の人の「人間性」みたいなものが滲んで、それの好悪が評価につながるように思われる。(もちろん、台本はあるだろうが、生放送などがあるように、台本だけでは成立しない)

キズナアイに関して言えば、ホラーゲームに対する反応などが素直で、どことなく受け入れやすく、親しみやすい感はある。(ファッキューって叫びまくる動画とかほのぼのする)

ただ、個人的には、台本感の強い茶番が自分は苦手なので、体力測定とか言われるときつい。

ここで好みが分かれると思うんですけど、凄い台本を押す動画と、ゲーム実況みたいな(実際は台本あるとしても)自然な感じの内容だと、自然な方が好きっす。

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海外でもまあまあ認知されているヴァーチャルユーチューバー、動画数が少ないから、簡単に全部見れる。

中の人の声質と、特殊な喋り芸で一躍人気に。

凄く癖になる喋り芸で、むしろゲーム実況の方が上手く喋り芸を活かせなかったけど、まだゲーム実況動画一個しかないし、今後は活きていくのかも?

動画も短いから、まあ、見れば分かります。

どれか一つでも見れば、分かる。

想像上のうざい後輩ギャルみたいな、なんと言っていいか分からない、この作られた人格……人格の力で動画の面白さを全部持っていくようなパワーがある。好き。一番好きかも。

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他のヴァーチャルユーチューバーと一線を画すとんでもない魔球。

恐らく他のヴァーチャルユーチューバーは、モデルその他もろもろ、明らかに凄いお金がかかっている中、これだけが個人がこつこつ作ってアップして、四天王(5人)に食い込んだ。

特に凄まじいのが、声がおっさん、という事でしょう。

ヴァーチャルのじゃろり狐娘ユーチューバーおじさん、という凄まじいパワーワードと共に登場した魔球だが、この動画の面白さの核は、結局は人格と言える。

おじさんのどこか真面目な人格と、やってる事の凄まじいギャップが面白さとなっている。可愛らしい狐耳モデルが、何故かおっさん声で喋りながら、コンビニバイトの世知辛さを語るという人生バラエティ! 余りにも特殊過ぎる……!

ただ、さっき書いたみたいに、台本臭い奴が好きじゃない自分にとっては、台本要素0のこの動画集に、ただただ「人格」しか感じないので面白さを感じる。ここにはねこますさんの「人格」しかない……! 内容は君の目で確かめよう!

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このヴァーチャルユーチューバーブームで、後から「発見」された感があるけど、4か月くらい前からやっていたヴァーチャルユーチューバー。

結局はこれも中の人の「人格」の力が拡散の大きな力になったと思われる。

作り声の台本部分は、あざとさを押して行くけども、中の人はかなり特殊で、FPSがやたらと上手く、適正が高い。また、FPS勢らしい物騒な発言のお蔭で、「戦闘用AI」というキャラ立てに(結果的に)なってしまった。

異様な高音の、キュイキュイ、としか表現できない笑い声のせいで、シロイルカと言われたりしている。

外国語が異様に堪能で、英語版のどうぶつの森を普通にプレイしたりする、人気の理由はこういう、中の人の力が大きい。

スモークを投げ込まれて、歌いながら待つのは歴戦の勇士感凄い。

逆にこう……台本を押してくるような動画も多いけど、まあそこは、好きな人は好きだろうし。あと、謎な企画も結構多い。

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製作者が6000万借金したと言っている凄い企画。

台本と中の人の間を生きる動画という感じ。台本割合が高い時は個人的にきついけど、なんか全体的にバランスが良い気がする。凄い体当たりな企画をやったりするのが、良い方向に働いたり、働かなかったり、という感じ。

この凄い「企画」優先みたいな感じが、良くも悪くも、って感じ。

企画が割と他人を巻き込んだりするので、茶番感が少ないものが多く、製作者側が努力している感じが他の動画よりある。それ自体が好き嫌いあるというか、ミライアカリの動画でも、いいと思う奴と、あんまり、と思う奴があったりする。

ただただ人格で勝負する動画は、人格自体が好きなら、良し悪しに波はないんだけど、頑張って企画で勝負すると、当たり外れは出ると思う。なんかバラエティ番組っぽいというか。

とはいえ、体力測定(キズナアイ)だのシロが公約を考えましただの言われるよりは、頑張っている感じがある。少なくても中の人は間違いなく大変だと思う。なんだかんだ好き。

 

 

以上5名が、ヴァーチャルユーチューバー四天王である。

ときのそらだの、他にも細々といま、発掘されているけども、さしあたっての有名な人々ですね。

自分はヒカキンも見ないし、ユーチューバーという文化に対してかなり距離があったんだけど、今回のブームで、少しだけユーチューバーという人々がどういう文脈の動画をあげているのか触れられた気はします。

ヴァーチャルじゃない方のユーチューバーは人格か企画で勝負せざるを得ないだろうし、そういうものが人気を博しているのだなあ、と思った。

作り方次第で、動画というもの自体は色々出来るだろうし、可能性はある一方で、ヴァーチャルユーチューバーは、あくまでもこう、自分のようなマニアックな人向けだな、と感じる面もある。おたく向け的な……。

ゆっくり実況の延長的にとらえているところがあって、しかもbiimシステムのRTAが好きな面倒臭い人間なので、ゲームの動画だと、ゲーム自体とあんまり向き合ってない感じの動画は好きじゃなかったりするから、そこまで今はハマってないけど、多様性が増せば、自分好みのヴァーチャルユーチューバーが出てくるかも知れないし、出ないかも知れないなあ、と思った。

 

若干のブームを感じるのでした。