エリートに憧れない

たまに、海外の労働環境が凄く良い、とかいう情報が流れる事がありますよね。

こんなに違う!ドイツと日本の労働環境 | ドイツBizGuide

まあ、うのみにするものでもないですけど、日本の労働環境は特殊なんじゃないか、と脳裏にはよぎる訳です。

世界のエリート企業、グーグルとフェイスブックが語る労働と、日本のエリート企業が語る労働は違い過ぎるんじゃないか、と思う事があります。

いくらお金がもらえるエリートだと言われても、電通には憧れない。

どうにもこの、エリートたちの働き方に、全く希望の持てない感じが、しんどい訳です。

上を目指そうとする若者が少ない、とかまあ、そういう議論がたまに出るんですけど、エリートは24時間仕事で、休みもない、辛くなければ仕事じゃない、とか言われるたびに、じゃあ、仕事なんてしたくねーよ、という気持ちしか湧かない。

ちゃんと休むし、のびのびして、そして創造的に生産する、みたいなスタンスでない限り、幾ら給与が凄くても、死にたくはない、という気持ちにはなるでしょう。

究極言えば、死なない程度に給与さえ貰えるなら、ある程度低くてもいいから、楽な仕事をしたい、という気持ちになる。

しかしこの日本社会の絶望的なところは、最低時給の筈の仕事が、恐ろしくブラックで過酷なところです。

 

いや、なんでやねん。

 

楽な代わりに安い仕事、辛いけど高い仕事、みたいになってないとおかしいだろ。

どこを向いても辛い仕事しかないとか異常じゃないのか。

給与が高い人達は電通みたいになるし、安い人達は居酒屋ブラックバイトみたいになるし、もう何もかもがおかしい。

転職したくてしょうがないからリクナビとかを眺めても、そもそも給与額で楽か辛いかが判別できない、というのがシビア過ぎる。

結局のところ、給与を支払ってるからには、どれだけこき使ってもいいんだ、こき使わないと損だ、という仕組みになっている。

その上、飲食店ではバイト相手に、過剰なサービスを顧客達は要求し、とにかくみんながみんなの足を引っ張るというか、社会を自然と地獄化している。

給与の決まり方はおかしいんじゃないか。

需要と供給で正しく決まっているなんて嘘でしょ。

たとえば、居酒屋バイトは余りにもブラックで厳しいから高い、となるのが本来の形じゃないのか。

労働力は足りてないのに、高齢者たちの様々な負担をせねばならず、社会は不況で、どれだけ働いても生産性自体は低いという指摘は絶えない。

 

もう俺はこの社会が嫌なんや、と思いつつ、ではでは